―画像引用元「無料写真素材を提供する「写真AC」」―

ニュージーランドの先住民である、マオリ族に伝わる諺。

太陽に顔を向けろ

影はあなたの後ろに出来るから

(マオリ族)

「困難には、自ら進んで立ち向かっていこう。
いつも顔を背けていたら、そのうち、常に影の方を向かなくていけなくなってしまうだろう。」
ということだそうです。

マオリ族の戦士がまぶしい太陽の光から目を背けずに歩く姿が目に浮かびますよね。

困難から逃げて楽な道を選択するのは簡単です。しかし、いつも逃げてばかりいたら逆につらい状況に陥ることになってしまうかもしれない。
文明社会でない先住民族のあいだで語り継がれる言葉には、人間としての生き方に共通する学びがあります。

私の経験がこの言葉そのものでした

私は自分で言うのもなんですが、若いときは比較的楽な選択ばかりを選んで生きていました。大学も世間一般では良いとされる大学ですが、進学校だったのもあり滑り止めで応募した学校だったため本意ではありません。

その後の決断はというと・・・
親からはおそらく許可をもらえたと想像しますが、浪人して志望の高い大学を目指すという選択肢もあったはずですが、もう一年頑張るのも面倒だったのでそのまま進学しました。人生を左右するようなことでも楽な道を選んでいました。

大学に入ってからは高校生までの自分に甘い性格が災いして大変に苦労をしました。しかし途中から、あえてやりたくないこと、面倒なこと、今まで苦手だったことをあえて進んでやるようにできる限り努めるようにしました。

そうすると、これまでだったら面倒だな、嫌だなと思うことが、成長させるチャンスだなと思えるようになったのです。嫌なことと言うのが基本的になくなるのであまりネガティブな表情や態度をすることも少なくなります。

そして漠然とした言い方ですが、自力と自信がめきめきついているのが自分でも分かりました。

具体的な例を挙げると・・・
初対面で人見知りだったのに初めての人ばかりの場所に誘われても嫌にならない、10人の前でスピーチなどで話すのにも足はガクガク、顔を真っ赤にしていた赤面症・あがり症体質だったのに、10人くらいまで初対面でもそれなりに自然に、20人くらい前でもなんとか逃げずに引き受ける程度にはできるようになりました。

精神的なことだけでなく仕事面でも、面倒だとは思わずに将来につながるであろう技術であればどん欲に学びに行きました。それからは自分の技術一本、あと営業力さえあれば会社がどうなろうが生きていけるという自信を持てるまでになることができました。

色々なことから逃げてとにかく楽な道を選択して生きてきた自分が何がきっかけて変わったのかは覚えていません。しかし嫌だな、苦手だな、と思うことをあえて突き進んでいく、というのは必ず力になると思います。

本当に嫌なことは逃げて良い

最後にまったく逆のこともあえて言わせてください。

本当に苦手なことやそれをやることでマイナスが大きかったり、それ一つで突出したスキルや強みがある人は、無理をしてやる必要はまったくないと思います。

私が「苦手なことをあえてやったらうまくいった」ことの一つの要因としては、苦手なことを思い切ってやって見ると案外平気なことが分かり苦手意識がなくなる、それを繰り返すと色んな苦手意識がなくなり自信につながるというものがあります。

これは森田療法という対人恐怖症や社交不安障害の治療法でも言われることなのですが詳しいことはいえませんので、興味がある方は調べてみて下さい。

日本人は生真面目な方が多く真剣に考えすぎてしまい心を壊してしまう人が他の先進国よりもかなり多く割合でいると聞きます。

真面目なのはもちろん悪いことではありません。
なので誤解ないようもう一度言わせて下さい。

本当に苦手なことはやらない、逃げて良い、得意なことを伸ばせばよい or それ以外は積極的に切り捨てるというのも人によってはそちらのほうが良いことも多々あります。
こうでなければいけない、必ずこうだということはないので自分にあった取捨選択の仕方を見つけていくのがよいと思います。